子育てと家事と日々のこと。

これまでの子育てをふりかえりつつ、日々のことを綴っていきます。

母乳かミルク混合か?母乳育児で悩んでいませんか?


母乳 ミルク混合 完全母乳

前回「夜の授乳時にミルクを足すと、赤ちゃんがぐっすり眠ってくれて楽だよ」という記事を書きましたが、当時この方法をママ友に話したところ「それじゃあ完全母乳になれないよ。ミルクを足しちゃだめなんだよ。」と言われたことがあります。

そのママ友は、完全母乳を目指していて、ミルクは足さずとても頻回に授乳をしていました。子育てひろばに置いてある赤ちゃん用の体重計に赤ちゃんを乗せて、「体重が増えてない。母乳が足りてないのかも・・・」と落ち込んでいた時期もありました。

『完全母乳』というものにあまり関心がなかった私は、ミルクを足せばママも赤ちゃんも楽になるのになあ・・・と思い、そうアドバイスしましたが全然聞き入れてもらえなかったのを覚えています。

 

母乳育児で悩んでいるママに伝えたい

あの時は私自身も新米ママで、全てが手探りの育児でしたので、他のママにあれこれとアドバイスできる立場でもありませんでした。完全母乳にこだわらなくてもいいのでは?と思いつつも、強くは言えなかったのです。

 

でも、2人の娘を小学生まで育てた今なら言えます!

 

「母乳育児=完全母乳」ということではありません。

ママの母乳の出る量にも、赤ちゃんの飲める量にも個人差があります。

母乳の良さを理解して、母乳で育てようという意識さえあれば「完全母乳」でなくてもいいのです。

 

少しでも母乳を与えられていたら、母乳の栄養や免疫物質などの“大切なもの”はちゃんと赤ちゃんに届いています。全て母乳にすることは理想ですが、必ずしもそうでなければならないということではありません。

 

そもそも『完全母乳』ってなんだろう? 

そもそも『完全母乳』って何なんでしょう?なんか『完全』って言葉がママたちの気持ちを苦しめているように思えてなりません。

 

母乳育児を推奨しているWHO(世界保健機関)によると、母乳以外の栄養を摂取しない方法を「exclusive breastfeeding(完全母乳育児)」、母乳と合わせて母乳以外のもの(ミルクなど)を摂取する方法を「predominant breastfeeding(実質的母乳育児)」と定義しているようです。この“exclusive”を“完全”と訳しているので、日本語で聞くとパーフェクトというニュアンスに感じられてしまうのでしょう。

 

ですが、これは母乳栄養についての調査・研究をする際に、母乳以外の栄養素の摂取があるかないかで分類するために用いられたもので、100%かそれ以外かということでしかないのです。

母乳率1%~99%は「predominant breastfeeding(実質的母乳育児)」に入ることになりますよね。しかも、母子の母乳率が80%か50%か20%かはいったいどんな基準で考えるのでしょう。1日の摂取量の割合?6か月通しての割合?産後すぐの母乳が出ない時期にミルクを与えたらもう完全じゃないの?

考えれば考えるほど何を基準にするのかわからない問題です。要は、そもそもすごーく基準を定めにくい曖昧なものだということ。確かなことは、「母乳を与える率はできるだけ高い方がいい」ということだけです。ですから、もっとゆる~く考えて、『母乳を主軸とした育児』ってことでいいのではないでしょうか。・・・と思うのです。

 

完母か混合かで違いがあるのかな?

母乳のメリットはいろいろありますが、それは母乳ミルク混合であっても同じ。完全母乳でなければ得られないものではありません。

 

母乳育児のメリットとしてよくいわれるのは、次の2点でしょうか。

①母乳に含まれる栄養素や免疫物質のおかげで病気をしにくい。
②スキンシップで母子の絆が深まる。

 

私は、長女を「ほぼ母乳」、次女を「母乳ミルク混合」で育てました。

2人を比較してみると・・・

 

①母乳に含まれる栄養素や免疫物質のおかげで病気をしにくい。

長女、次女とも乳児期にはこれといった大きな病気はしませんでした。
でも、ほぼ母乳の長女は0歳9カ月で水疱瘡にかかり、1歳6か月で突発性発疹にかかっています。一方ミルク混合の次女は2歳6か月の突発性発疹が初めての病気です。

幼稚園、小学校と行動範囲が広がるにつれ、感染症は流行れば大体かかるという感じです。長女、次女とも小学1年生の時が一番病気が多かったように思います。学年が上がるにつれ、体力、抵抗力がついてくるのか病気しなくなりました。が、インフルエンザだけは毎年の恒例行事です。

 

なんだか免疫物質がどこまで効果を発揮しているのかよくわかりません。

でもまあ、大きな病気はなく比較的健康なのは母乳をあげていたからでしょうか?

少なくとも、母乳のみとミルク混合で大差はないように思います。それよりも、赤ちゃんの持って生まれた個性や、生活環境の方が影響が大きいのではないでしょうか。

 

②スキンシップで母子の絆が深まる。

これは母乳でもミルクでも同じだと思います。
次の二つのイラスト、どちらがママの愛情を感じますか?

 

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(A)赤ちゃんの様子をしっかり見ながらミルクをあげている。
(B)スマホを見ながら母乳をあげている。

(A)の方がいいのは一目瞭然ですよね。スキンシップ、母子の絆、愛情・・・大事なのは母乳かミルクかではありません。

 

もちろんね、一日に何回も授乳していると、テレビを見ながら、スマホを見ながらになっちゃうときもあります!夜中の授乳だと、こっくりこっくり居眠りしながらの授乳になっちゃうときもあります!それがいけないと言っているわけではありませんから、誤解しないでくださいね。

 

母乳だから愛情たっぷり、ミルクだから愛情が足りないということではないよということです。大切なのは赤ちゃんへの接し方だと思います。

 

とにかく完全母乳にこだわらなくていい!

母乳のことで悩んでいるママさんたちに伝えたいのは、「完全母乳にこだわらないで!」ということ。少しでも母乳を与えることができたらそれでいいんです。「母乳を主軸とした育児」を無理をしないでできる範囲でやっていきましょう。

もちろん、たくさんの研究がなされているのですから、母乳のメリットは確かにあるのだと思います。でもそれは100%母乳でなければ得られない、ミルクを飲ませてはいけないという意味ではありません。

母乳のことでママの気持ちが沈んだり、不安定になることの方が、赤ちゃんへのマイナスの影響が大きいと思います。ママも赤ちゃんも快適な状態でいることが一番。肩の力を抜いてもっと楽にいきましょう!

 

赤ちゃんの成長はあっという間です。後になるともっと赤ちゃんとの時間をじっくり楽しめば良かったと思うものです。その子の赤ちゃん時代は一度きり、一瞬一瞬見逃さず楽しんでくださいね!

 

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